Ubuntu で GNU PSPP のインストール,R システムでの SPSS ファイルの読み込み
PSPP は SPSS 互換をうたっている GNU のフリーソフトウェア。OpenOffice.Org や Gnumeric 等との連携機能もある。 検定に関する機能としては、次のようなものがある
- DESCRIPTIVE: 記述統計量 (Descriptive statistics)
 - FREQUENCIES: 頻度表 (Frequency table)
 - EXAMINE: Testing data for normality
 - CROSSTABS: クロス集計表 (Crosstabulation tables)
 - NPAR TESTS: ノンパラメトリックな検定
 - T-TEST: t 検定 (Test hypotheses about means)
 - ONEWAY: 一次元配置分散に関する検定 (One way analysis of variance.)
 - RANK: Compute rank scores.
 - REGRESSION: 線形回帰 (Linear regression)
 - AGGREGATE: Summarize multiple cases into a single case
 
前準備
Ubuntu のシステム更新
Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは, 次のコマンドを実行.
Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは, 端末で,次のコマンドを実行する。これは、パッケージ情報を最新の状態に保ち、インストール済みのパッケージをセキュリティアップデートやバグ修正を含めて更新するためである。
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
# インストール済みのパッケージを包括的に更新 (依存関係も考慮)
sudo apt full-upgrade
# カーネル更新等で実際に再起動が必要な場合のみ実行を推奨
# sudo shutdown -r now
* PSPP をパッケージを用いてインストール
次のコマンドを実行.
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
sudo apt -y install pspp
起動してみる
psppire
次のようなウィンドウが現れる
ターミナル・モードで使いたいときは「pspp」
pspp
PSPP で作成されたデータを R で読み込み
psppire で起動し,次のようにデータを入力し、ファイル(ファイル名は sample.sav)に保存する
R システムを起動し、次のように操作する.これでデータを読み込める
library(foreign) 
a >- read.spss("sample.sav")
データフレームに読み込みたいときは「to.data.frame=TRUE」を付ける.
library(foreign) 
a >- read.spss("sample.sav", to.data.frame=TRUE)
PSPP によるデータ処理の例
DATA LIST LIST 
 / id name (A32) score student_name (A32) .
BEGIN DATA.
1, Database,    80, KK
2, Database,    95, AA
3, Database,    80, LL
4, Programming, 85, KK
5, Programming, 75, LL
END DATA.
FREQUENCIES name. 
実行結果の例