WordPress でスタティックページ(Simply Static プラグインを使用)

WordPressでSimply Staticプラグインを利用し、サイトを静的Webサイトとして出力する手順を解説する。データベース不要な静的サイト化により、セキュリティ向上や高速化が期待できる。プラグインのインストール・有効化から静的ファイルの生成方法までを説明する。

前準備

WordPress のインストールが完了していること

Ubuntu での WordPress のインストール手順は、別ページで説明する。

Simply StaticはPHP 8.3に対応しており、Ubuntu 24.04 LTSのデフォルト環境で問題なく動作する。

Simply Static プラグインのインストール

  1. 「プラグイン」をクリックする。
  2. 「新規追加」をクリックする。
  3. 「Simply Static」を検索する。
  4. Simply Staticをインストールする。
  5. Simply Staticを有効化する。

Simply Static を使ってみる

  1. 「Simply Static」をクリックする。
  2. Simply Staticのダッシュボード画面が表示される。「静的ファイルを生成する」ボタンをクリックし、静的ファイルの生成プロセスを開始する。サイト規模に応じた時間がかかるため、完了までそのまま待機する。
  3. 生成が完了すると、通常は「ZIPファイルをダウンロード」というリンクが表示される。そのリンクをクリックし、生成された静的サイトのファイルをZIP形式でダウンロードする。
  4. ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、WordPressサイトから生成された静的サイトのファイル一式(HTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルなど)が含まれている。これらのファイル群が、静的サイトとして公開するためのファイルとなる。
  5. 解凍した静的ファイルをウェブサーバーなどにアップロードすることで、WordPressサイトを静的サイトとして公開できる。

WordPressサイトを静的サイト化すると、データベース不要となりセキュリティの向上が期待できる。ページの読み込み速度向上やサーバー負荷軽減といった利点もある。

Ubuntu 24.04 LTSで運用する際は、生成した静的ファイルをApacheやNginxで提供し、元のWordPress環境を外部からアクセスできないようにすると、より安全で高速な運用が可能である。

基本的な静的サイト生成は無料版で可能だが、高度な機能(フォーム・検索機能の再現、多言語対応、直接アップロードなど)は有料版(Simply Static Pro)で提供される。