トップページ -> 情報工学,情報スキルの教材 -> Windows で開発環境やツールを整備 -> Windows で GSL (GNU Scientific Library) をビルドとインストール(Windows 上の Cygwin を使用)
[サイトマップへ]  

Windows で GSL (GNU Scientific Library) をビルドとインストール(Windows 上の Cygwin を使用)

GSL とは、 種々の関数,ベクトル,行列等の数値計算に関する C プログラムを集めたライブラリです. この Web ページでは,GSL のビルドとインストールの手順を図解で説明します.

GSL (GNU Scientific Library) のベクトル,行列に関する機能 (機能の一部を紹介)は 別の Web ページを見てください。

C プログラムから GSL (GNU Scientific Library) の機能を呼び出すプログラムの見本と実行手順 別の Web ページを見てください。

Linux での GSL のビルドとインストールについては, 別のWebページで説明します.

参考 Web ページ:

GNU Scientific Libraryリファレンス・マニュアル 日本語版

http://cygwin.com/packages/gsl/


インストール手順

GSL のコンパイルに必要なソフトウエア等を Cygwin のパッケージを使ってインストール

Cygwin のセットアッププログラム setup.exe を使って, GSL をソースプログラムからコンパイルするのに必要となる他のソフトウエアをインストールします.簡単にインストールできます.

  1. セットアッププログラムの開始

  2. パッケージ選択画面 (Select Packages)」(下図)まで進む

  3. パッケージ選択画面で,パッケージを選ぶ

    下記のパッケージを選ぶ.

    「keep」になっている場合には,インストール済みなので,keep のままでよい.

  4. 終了の確認


GSL のソースコードのダウンロードと解凍

  1. GSL の Web ページを開く

    http://www.gnu.org/software/gsl/

  2. ソースコードをダウンロードするために,この Web ページの下の方にある「GNU Mirror」をクリックする.

  3. ミラーサイト一覧の Web ページが開くので確認する.

  4. 日本のミラーサイトを選ぶために,この Web ページの下の方にある「ftp://core.ring.gr.jp/pub/GNU」をクリックする.

  5. ダウンロード用のサーバに接続し,GNU ソフトウエアのディレクトリ一覧が表示されるので確認する.

  6. GSL をダウンロードするために,この Web ページの下の方にある「GSL」をクリックする.

  7. さまざまな版のファイルが表示される.

  8. 最新版の gsl-1.12.tar.gz をクリックする.ダウンロードが始まる

  9. ダウンロードしたファイルを解凍

    解凍は, lhaplus のような解凍ツールを使って,簡単に行える.

    解凍して出来るファイルは次のようになる.

  10. 解凍してできたファイル全てを,Cygwin の /tmp 下に置く.

    つまり,解凍して出来たファイル全てを C:\cygwin\tmp にコピーする.

  11. Cygwin のコンソールを起動

  12. Cygwin パッチ
    patch -p1 < gsl-1.12-1.src.patch
    patch -p1 < gsl-1.12-1.cygwin.patch
    

GSL のビルドとインストール

  1. configure の実行

    Cygwin のコンソール で次の操作を行う.

    「CFLAGS="-O0 ..."」の「-O0」は,gcc バージョン 4.1 以降のオプティマイザのバグの回避のために入れる. これが無いと,make check のときにエラーが出る(2009/06 時点).

    ※ エラーメッセージが出ないことを確認すること.

    cd /tmp
    cd gsl-1.12
    CC=gcc-4 CFLAGS="-O0 -fexceptions -ftree-vectorize" ./configure --prefix=/usr
    

    Core2 プロセッサを使っている場合.

    つまり, 「CC=gcc-4 CFLAGS="-O0 -fexceptions -msse4.1 -march=native -ftree-vectorize" ./configure --prefix=/usr」のようにしてもいいでしょう

  2. make の実行
    make
    

  3. make check の実行

    引き続き,Cygwin のコンソール で次の操作を行い, GSL に付属のテストプログラムを起動してみる.テストに失敗するとエラーメッセージが出る.詳細は,ファイル名 log に起動される.

    ※ 長い時間(数分以上)を要する.エラーメッセージが出なければ安心していいでしょう.

    make check
    

  4. make check の結果の確認

    「FAIL」と表示されていないこと.

  5. make の結果の確認

    ※ エラーメッセージが出ないことを確認すること.

  6. make install の実行

    引き続き,Cygwin のコンソール で次の操作を行う.

    ※ エラーメッセージが出ないことを確認すること.

    make install
    

    インストールの結果,/usr/lib には,libgsl.a, libgsl.la, libgslcblas.a, libgslcblas.la が増えます。


(参考)参考 Web ページの紹介

「研究のツールボックス (4)」の Web ページ(http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/journal/toolbox/04/#FOURTH)に,GSL のとても分かりやすいサンプルファイルが公開されています.そのコンパイルと実行結果の様子を,参考のために,載せておきます.

乱数

固有値,固有ベクトル

行列とベクトル