MSYS2, gcc, g++, gfortran, make のインストール(RTools を使用)(Windows 上)

RTools は,msys2 ベースの gcc や make, gdb などのツールの詰め合わせ. MSYS2 は,ターミナル minttyシェル bash各種UNIX風コマンドの詰め合わせ. Rシステムにおいて C, C++, Fortran のコードを使うパッケージを扱うために整備されたもの.

* マイクロソフトの「R Tools」とは別物.

RTools のインストール

◆ ここでの設定

インストール後に行う環境変数の設定

◆ ダウンロードとインストールの手順

  1. RTools の Web ページを開く

    https://cran.r-project.org/bin/windows/Rtools/

  2. Windows 64-bit を選ぶ.
  3. ダウンロードが始まる.
  4. ダウンロードした .exe ファイルを実行
  5. インストールディレクトリ(フォルダ)は既定(デフォルト)のままでよい.「Next」をクリック.
  6. オプションは既定(デフォルト)のままでよい.「Next」をクリック.
  7. Install」をクリック.
  8. インストールが始まる.
  9. インストール終了の確認.「Finish」をクリック.
  10. 作業を続けるために,Rtools MinGW 64-bitを起動する. スタートメニューを使うのが便利.
  11. まず、Rtools MinGW 64-bitで環境変数の値を確認. *あとで利用する.
    echo $MSYSTEM
    echo $PATH
    echo $PKG_CONFIG_PATH
    
  12. パッケージデータベースと pacman とコアパッケージの更新

    次のコマンドを実行.

    pacman -Syu
    

    * 質問が出た場合には,質問を確認の上,「y」+ Enter キー

  13. パッケージの更新

    次のコマンドを実行.

    pacman -Su
    
  14. 終わったら,閉じる.
    exit
    
  • Windows のシステム環境変数MSYSTEMを次のように設定

    * 先ほど確認した値に一致させる.

    MINGW64
    
  • Windows のシステム環境変数PKG_CONFIG_PATHを次のように設定

    * 先ほど確認した値に一致させる.

    /mingw64/lib/pkgconfig:/mingw64/share/pkgconfig
    
  • Windows のシステム環境変数Path末尾に次の4つを追加

    * 先ほど確認した値に一致させる.

    C:\rtools40\mingw64\bin
    C:\rtools40\usr\local\bin
    C:\rtools40\usr\bin
    C:\rtools40\bin
    
  • bash, ls, gcc, g++, gfortran, make にパスが通っていることを確認する

    そのために,新しく Windowsコマンドプロンプトを開き,次のコマンドを実行する.

    エラーメッセージが出なければOK.

    where bash
    where ls
    where gcc
    where g++
    where gfortran
    where make
    
  • コンパイラの確認のため、次のプログラムを作成。「hello.c」のようなファイル名で保存.
    #include<stdio.h>
    int main() {
        printf("Hello,World!\n");
        printf("sizeof(size_t)=%ld\n", sizeof(size_t));
        return 0;
    }
    

    Windows のコマンドプロンプトで,次を実行.

    「Hello,World!」「sizeof(size_t)=8!」と表示されればOK.

    gcc hello.c
    .\a.exe