金子邦彦研究室インストールWindows の種々のソフトウェア(インストール)clang, flang, ninja (C/C++コンパイラ,FORTRAN コンパイラ,ビルドシステム)のインストール(miniconda3 を使用)(Windows 上)

clang, flang, ninja (C/C++コンパイラ,FORTRAN コンパイラ,ビルドシステム)のインストール(miniconda3 を使用)(Windows 上)

Windows での,clang, flang, ninja (C/C++コンパイラ,FORTRAN コンパイラ,ビルドシステム)のインストール手順をスクリーンショットで説明する.インストールには miniconda3 を用いる.

目次

関連する外部ページhttps://github.com/xianyi/OpenBLAS/wiki/How-to-use-OpenBLAS-in-Microsoft-Visual-Studio

謝辞

clang, flang, ninja の作者に感謝します

前準備

マイクロソフト C++ ビルドツール (Build Tools) のインストール

Windows での マイクロソフト C++ ビルドツール (Build Tools) のインストール手順は、 「別のページ」で説明している.

miniconda3 のインストール

Anaconda をすでにインストール済みのときは,miniconda をインストールしないことAnaconda3 の中の conda を使うことにする)

Windows での miniconda3 のインストール手順は、 「別のページ」で説明している.

clang, flang, ninja (C/C++コンパイラ,FORTRAN コンパイラ・ビルドシステム)のインストール

  1. Windows で,コマンドプロンプト管理者として実行

    コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明

  2. nijna, clang, flang および関連パッケージのインストール
    conda install -y -c conda-forge flang clangdev libflang
    conda config --remove channels conda-forge
    conda install -y -c isuruf kitware-ninja
    conda config --remove channels isuruf
    

    [image]
  3. 新しくWindowsコマンドプロンプトを開く
  4. clang, flang のバージョン、インストールディレクトリ等の確認
    clang --version
    flang --version
    

    ファイルの場所の確認

    [image]
  5. システム環境変数 LIB先頭に次を追加

    miniconda3 の配下にインストールされたライブラリ等を有効にするため

    c:\tools\miniconda3」は実際のインストールディレクトリに置き換えること

    c:\tools\miniconda3\Library\lib
    

    [image]
  6. システム環境変数 CPATH先頭に次を追加

    c:\tools\miniconda3」は実際のインストールディレクトリに置き換えること

    c:\tools\miniconda3\Library\include
    

    [image]

clang を使ってみる

  1. エディタを使って次のプログラムファイルを作成。「hello.c」のようなファイル名で保存.
    #include<stdio.h>
    int main() {
        printf("Hello,World!\n");
        printf("sizeof(size_t)=%ld\n", sizeof(size_t));
        return 0;
    }
    

    [image]
  2. Visual Studio の x64 Native Tools コマンドプロンプトを開く.

    起動は,Windows のメニューで「Visual Studio 20..」の下の「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」を選ぶ.「x64」は,64ビット版の意味である.

    「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」がないとき:

    C++ ビルドツール (Build Tools) のインストールを行うことで, 「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」がインストールされる.その手順は,別ページ »で説明

  3. x64 Native Tools コマンドプロンプトを使う

    結果として,「Hello,World!」「sizeof(size_t)=8」と表示されればOK.

    clang -o hello.exe hello.c
    .\hello.exe
    

    [image]

    このとき次のようなエラーメッセージが出ることがある. Microsoft Visual Studio の C/C++ の 64ビット環境が有効になっていない.

    C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\LIB\libcmt.lib : warning LNK4272: ライブラリのコンピューターの種 類 'X86' がターゲットのコンピューターの種類' x64' と競合している
    C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\VC\LIB\libcpmt.lib : warning LNK4272: ライブラリのコンピューターの種類 'X86' がターゲットのコンピューターの種類' x64' と競合している
    
  4. clang のバージョン表示を行ってみる

    エディタを使って次のプログラムファイルを作成。「clangver.c」のようなファイル名で保存.

    #include "stdio.h"
    
    int main() {
        printf("%s", __clang_version__);
    }
    
  5. x64 Native Tools コマンドプロンプトを使う
    clang -o a.exe clangver.c
    .\a.exe
    

    [image]

flang の FORTRANコンパイラを使ってみる

  1. エディタを使って次のプログラムファイルを作成。「hello.f」のようなファイル名で保存.
            program hello
              print *, "Hello, World!"
            end program hello
    
  2. Visual Studio の x64 Native Tools コマンドプロンプトを開く.

    起動は,Windows のメニューで「Visual Studio 20..」の下の「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」を選ぶ.「x64」は,64ビット版の意味である.

    「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」がないとき:

    C++ ビルドツール (Build Tools) のインストールを行うことで, 「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」がインストールされる.その手順は,別ページ »で説明

  3. x64 Native Tools コマンドプロンプトを使う

    結果として,「Hello,World!」と表示されればOK.

    flang -o a.exe hello.f
    .\a.exe
    

    [image]