Ubuntuにおけるrootユーザのパスワード設定

Ubuntuでは、セキュリティ上の理由から、デフォルトでrootアカウントは無効化されており、パスワードも設定されていません。管理者権限が必要な操作は、通常sudoコマンドを介して実行することが推奨されています。 本稿では、特別に必要のある場合のため,rootアカウントのパスワードを設定する手順を説明します。ただし、rootアカウントを直接使用することは、システム全体に影響を及ぼす重大な操作を誤って実行するリスクを高めるため、一般的には推奨されません。操作は慎重に行ってください。

手順

  1. rootユーザへの切り替え:
    以下のコマンドを実行し、rootユーザに切り替えます。
    sudo su -
    
    この際、現在ログインしているユーザ(sudo権限を持つユーザ)のパスワード入力を求められます。パスワードを入力してください(画面には表示されません)。
    sudo su - 実行後のパスワード入力プロンプトのスクリーンショット
  2. rootパスワードの設定:
    rootユーザに切り替わった状態で、以下のコマンドを実行してrootアカウントのパスワードを設定します。
    passwd
    
    新しいパスワードを2回入力するよう求められます。セキュリティのため、強固なパスワードを設定することが推奨されます。
    passwd コマンド実行後の新しいパスワード入力プロンプトのスクリーンショット
  3. 元のユーザへの復帰:
    パスワード設定後、rootシェルでの作業が不要になったら、以下のコマンドを実行して元のユーザセッションに戻ることを推奨します。
    exit
    
    exit コマンド実行後の元のユーザープロンプトのスクリーンショット